新幹線に乗ると富士山が見られることが楽しみの一つだったが,先日は見ることができなかった。
静岡を通過するときには必ず小学校低学年の頃を思い出す。
藤枝市に住んでいた。
いつか訪ねてみたいものである。
たまに母親と一緒に行く魚屋にはおでんが売っていて,そこで棒に刺してある黒はんぺんとこんにゃくを
買う。おばあちゃんが,たくさんかけてあげるよと粉さば節をトッピングしてくれた。明治の工場やツムラの工場が見えたはず・・・見逃したのか,すでに無くなっているのか・・・
自分は小学校1年生で仮性近視になって視力が0.1まで下がってしまった。
ビタミンが不足していたらしく鳥目にもなってしまった。
8時に水戸黄門が始まったが明るさは感じるけれど何も見えなくなった。
「眼鏡を作りましょう」
と医者が言い,診察室で待っていると丸い黒縁の瓶底眼鏡が運ばれてきた。
今みたいにお洒落なモノでは無かった。
「あれをかけるの嫌だなぁ」と思ったことだけは覚えている。
小さい頃は自己表現は上手では無いから思ったことが言えなかったのだと思う。
親と眼科医のやりとりは記憶に無い。
・・・しかしそれからしばらくは,夕食にウナギが一切れ。ピーマンが必ず出てきた。
そして顔を動かさず目玉を上下左右左回し右回しをしたことを覚えている。
だから自分はウナギはほとんど食べない。ボーパラーの帰りにひつまぶしを食べたくらいだ。
高学年になる頃には2.0 まで回復した。
静岡はヤマハのお膝元。ピアノ工場が浜松にある。
自分は毎週土曜日にいわゆる「ヤマハオルガン教室」の上級クラスに通っていた。
藤枝ではピアノ静岡ではオルガン
緑色にオレンジラインの電車に乗った。
藤枝 → 焼津 → 用宗 → 静岡
作曲やらコード進行といった基礎はそこで学んだと言っていい。
たかが子供の習い事だったが、いまこうして趣味に役立っている。
音楽・絵画・書道は生涯学習なのだなと思う。スポーツほど体力は要らない。
どんな形にせよ音楽に関わっているのだから,習うのにかかった金銭は無駄には
なっていない。目を治すのに一生分食べたウナギも無駄にはなっていない・・・ってコトで
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