今日は,人間ドックだった。
年に一度定期健康診断を受けている。
仕事に支障が無い時期に受けるので,結構ヤバイ日程だったりする。
お盆前後・クリスマス後・御用始め・・・けっこう不摂生がたたりやすい時期である。
ここ数年は,年末年始は避けるようにしている。
美味しいものを目の前に節制は精神衛生上良くない。
いろいろなオプションはつけない簡単なものを受けた。
身長・体重・血圧・血液・視力・聴力・肺のレントゲン・心電図・胃のレントゲン
その目的は,「病気の早期発見」である。何ら間違ってはいない。
しかし自分に病気が見つかったとき,医者は治療のハナシの前に,喜々として,精度の高い検査の機械が
いかに高額であるということ,自分がこの機械を配備するように申請してそれが通ったことを語っていた。
・・・当の本人が,病気が見つかったことに衝撃を受けているにも関わらずである。
病の当事者としては,見つけた後の治療の話の方が重要である。
医者にとって,マニアックな医療機器も患者にとっては単なる検査ツールに過ぎない。
自分は超貧血である。血中ヘモグロビンの数値が10を切ることもある。こんなに血の気が多いのに。
鉄剤を半年飲み続ける意欲が無く・・・毎回人間ドックの後,病院に行き,鉄剤を処方してもらうことになる。
何度やっても嫌なのは,採血である。
腕に針を刺すと,ものすごい勢いで,ふた付きの小さな試験管に血があっという間にたまるのだ。
2本分取られた。
一歩間違い,管がうまく外れなかったら・・・自分は延々血を抜かれ続けるのかと思っただけで気が遠くなる。
貧血者から血を抜くこと自体,貧血に悪影響なのでは無いかと思う。
胃のレントゲン・・・発泡剤と注射が大嫌いである。
バリウムは一昔より量も少なく,飲みやすくなったと思う。
飲み終わると,あのわけの分からない台の上でぐるぐる回ったり,逆さまにされたりしながら
撮影する。美味しいものを食べるだけあって胃は丈夫な方である。
人間ドックは,「健康な生活とは何か」についてもう一度我が身を振り返る材料である。
憲法では,「すべての国民は健康で文化的な最低限度の暮らしを営む権利を有する」と謳っているが・・・
生活していくための労働が,既に健康を脅かしているのだ。
過労死の問題が世間を賑わせるようになって久しいが,なかなか労災は認めらない。
・・・公務員ならなおさらである。退職年齢の引き上げなどが言われている。
健康を守るのは,他ならない自分自身である。
労働者全般において「健康的な働き方」を考えなければならない。
年金支給が65歳からと言われていて,毎月積み立てているはずだが,その前に死ねば一円ももらえない。
身を粉にして退職まで働いた老後が薔薇色ではないということを念頭に置いて,健康な生活についてじっくり考えるって事で。
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